農業大学に入学した赤髪の主人公、天谷くんがきのこ好きの少女「舞子」ちゃんにきのこの王子様と勘違いされ、
きのこの先生「三枝教授」の研究室に連れて行かれて物語がはじまります。

赤髪が赤い色が特徴のきのこ「ベニテングタケ」とつながり、天谷(アマタニ)という名前をベニテングダケの学名「アマニタ・(ムスカリア)」と聞き違えてしまいました。
物語ではところどころできのこの魅力を紹介してくれます。
舞ちゃん先生も丁寧に教えてくれます。

落ち葉や木材を分解して栄養にする「腐生菌」。植物と共生して栄養をあげたりもらったりする「菌根菌」。
シイタケなどの腐朽菌のキノコは人工栽培できますが、まだまだマツタケなどの菌根菌のキノコの人工栽培は難しいようです。
舞ちゃん先生は毒きのこが好きです。

どんなきのこを食べたらどんな死に方をするか生き生きと教えてくれます。
毒キノコの同定(みきわめ)はプロでも難しく、キノコ名人でも救急車に運ばれたりしているので
確実でないものは食べない方がよさそうです。
自然界には色々な毒キノコがいますが、キノコはなぜ毒を持つようになったのか?
キノコはヒトより古いのに。たまたまヒトにとって毒になる物質を持っていたのだろうか?

こんな感じでキノコの魅力を楽しく伝えてくれるこのマンガも3巻で終わり。
個人的にはもっとキノコの世界を楽しみたかったですが、3巻だけなので気軽に読めるマンガとしてもオススメです。