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イチゴ

生態

(分類) 
双子葉類バラ科 草本性多年草植物(2年目以降は収量が落ちるので実際の栽培では毎年苗の更新をします。)
果物に分類するか野菜に分類するかは国によって違います。日本では草本性植物なので野菜と分類されていますが、
流通現場では果物として扱われています。

(染色体数) 
近代イチゴはほとんど8倍体。8組×7=56本。
最近では10倍体の品種「桃薫(とうくん)」も開発されています。
自然に生えている野イチゴなんかは2倍体です。

いちごの果実と思われている部分は花托(花床)と言って茎が厚くなったものです。
小さなつぶつぶが子房に包まれた種子です。


花は白くてまるい5つの花弁があります。
受粉が不十分だとカタチが悪くなるのでミツバチやマルハナバチの助けを借ります。
開花から30~40日で実は赤く熟します。

種子は光発芽性種子。栽培においては根元から出ている茎(ランナー)を使った栄養繁殖で増やします。

歴史

ヨーロッパやアジアでは紀元前から野生イチゴの採集はされていました。
近代イチゴである「オランダイチゴ」に関しては18世紀にアメリカ大陸のイチゴをオランダに持っていって交配させて開発されたそうです。
そのオランダイチゴは日本には江戸時代にオランダ人によってもたらされたそうです。

ハウス栽培は12月~4月
露地栽培は4月~6月(雨の多い日本では露地栽培は不向きなのでほとんど流通されません。)

6月~11月は輸入イチゴが入ってきます。

販売

みんなが大好きなイチゴは客寄せ商品になるので激しい価格競争に晒されます。

スーパーなどでは薄利、利益なしで販売されたりします。


逆にみんなが大好きなイチゴは高い値段でも売れます。

百貨店や田舎の直売所なんかに行くと、とても高い値段で売られています。

食べ方

イチゴは先端が一番甘いのでお尻の方から食べるのがおすすめです。
いちこは先のほうが甘いからです。また、尖っているものよりイビツなものの方が甘いです。

追熟はしませんが、時間が経つと酸味が抜けて甘味を感じやすくなります。

その他

イチゴは無農薬栽培は難しく、国内の有機JAS認証のイチゴ農家は5件ほどだそうです。

傷みやすい野菜(果物)なので市場流通させる場合はヘタが少し青い状態で収穫します。


直売所などでは真っ赤に完熟してから収穫したものが並んでいます。その方が物理的に味の濃いイチゴになります。(弊社もこのパターンのイチゴ)


しかし一番美味しいのはイチゴ狩りで最高の状態のものを収穫して食べるイチゴだと思います。