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エンドウ

生態

(分類)
マメ目マメ科エンドウ属

1年草(越年草)
花はチョウのような形の花で、白い花をつける品種と赤い花をつける品種があります。
同じ花の中の花粉で受粉する「自花受粉」をします。

もともとは若いさやを収穫したものが「サヤエンドウ(絹さや)」
種子が育ったものが「グリーンピース(実エンドウ)」完熟、乾燥させたものが「エンドウ豆」でした。
現在は品種改良が進んでそれぞれ専用の品種になっています。

スナップエンドウ(アメリカから来た品種)はサヤエンドウの一種になります。

歴史

原産地は地中海東部沿岸。
古代エジプト、グルジア、ギリシャで食用とされていたという記録、痕跡が見つかっています。
そこからアフガニスタン、パキスタン、インド、中国に広まりました。

昔はさやを食べるより果実を乾燥させて利用していました。

日本には江戸時代に中国から伝わしました。栽培がさかんになったのは明治時代になります。

流通

(旬)4月、5月。
(産地)鹿児島 愛知 福島 和歌山
(世界の産地)中国、ロシア、カナダ、アメリカ、インド

販売においてはエンドウなどの未成熟種子時間による味の劣化が激しいので新鮮なものを販売すると差別化になります。

栄養

フィトケミカル(抗酸化物質)
ビタミンB、C、カロテン
食物繊維 が豊富です。


コレステロールはゼロでタンパク質も野菜の中では多いです。

蒸したりゆでたりすることで栄養素が吸収しやすくなります。

食べ方

絹さやは卵とじ、実エンドウは豆ごはんがオススメです。
豆ごはんにするさい、さやも一緒に炊くとマメの薫りが強くなります。

新鮮なエンドウはとても甘くて美味しいです。

その他

エンドウと言えば「メンデルの法則」ですが、エンドウを使った理由は豆の形や色などなどがはっきりと見分けられると理由と、自花受粉するため他の個体と交配しないのが選ばれた理由のようです。
おそらくこのリンクのように対象の雄花の先端を全部切り落として別の個体の花粉をめしべの柱頭につけていたと思われます。
これと同じ方法で改良を重ねて今の優良な品種ができていると思ったら色んな品種を開発してきた先人達に頭が下がります。