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2018年某大学生に「丹波市と有機」について話したレジメ

2018年のデータです

有機農産物の定義

・慣行栽培・・法的に決められた範囲内での農薬、化成肥料を使用して栽培する方法

・特別栽培・・農薬、化成肥料の使用量を、慣行の半分以下に減らして栽培する方法

・栽培期間中農薬不使用栽培・・俗に「無農薬」といわれて販売されている。しかし、法的にはこの「無農薬」という言葉の使用は好ましくない。無農薬表示に関しては禁止されている。

有機栽培・・2年以上(多年生生産物の場合は3年)農薬・化成肥料を使用していない田畑で栽培する方法。

毎年国に認定された検査員の立ち入り検査を受け、日本農林規格の(農林水産省)の有機農産物規格に適合していること。

・自然栽培・・一例によると堆肥、肥料も使用せず、水・雑草・作物残渣のみで、栽培する方法。明確な定義は定められていない。いくつかのグループがあり、グループによって定義が異なる。広義には「有機」に入るものもある。

この中で、国の明確な法的基準があるのは、「慣行」「特別栽培」「有機」である。

丹波の地が有機の里と呼ばれるまでの歴史と現在

・1970年代に市島町有機農業研究会(現、丹波有機農業研究会)が発足される。(会員数30名)

・当時は、イモ、大根などを阪神百貨店に販売していたが、のちに神戸の消費者グループと農家との間で、提携販売が行われるようになった。この提携販売は、現在まで続いている。

・現在では、当会の会員数は法人も含めて40以上の団体数となり、年に2回講師を招き、BLOF理論(Bio Logical Farming)という論理的な有機農業理論を学び生産者同士の情報交換もさかんに行い、化学農薬、化学肥料を使わず、高品質、高栄養価の野菜を大量生産、安定生産できている有機農家が増えている。

・丹波市は数件もの代表的な大規模農家が有機栽培で生産しておりまた、「(有)ワタミファーム」や「(株)耕す」など、全国規模の有機農業法人の参入もあり丹波市では有機農業はさかんと言える。

※2023年現在、上記二社は撤退。

「有機農業取り組み状況」

有機農業認定事業者(生産農家)25件

          栽培面積 3453a

有機的生産農家        約70件

          栽培面積 約4000a

※自家栽培的にされている方もいるので、正確な数値は出ていない。上記数値はこちらで把握している部分だけの積み上げ数値です。