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読書感想「野菜も人も畑で育つ」(萩原紀行)

  • 2021年2月14日
  • 2021年7月12日
  • 農業本
  • 201回
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有機栽培で多品目、中量生産。

安定生産だけでなく「オーガニックフェスタ栄養価コンテスト」で3部門で最優秀賞、グランプリも獲得する栄養価の高い野菜を生産している萩原紀行さんによる「のらくら農場」の成り立ちや野菜の栽培やチーム作りなどの考えが書かれている本です。

実はうちもこの著書に出てくる「マイクロ農協」さんを通してここの野菜を少しだけ入荷させてもらっています。「長芋がこんなに甘いなんて!」とお客さんから感想いただきました。

常に問題を考えて解決していく。評論家ではなくて解決者である萩原さんが言うからこそ、納得できる内容が多く詰まっている本でした。

充実した内容の本で語りきれませんが、特に印象に残った部分を3点だけ引用させてもらいます。

ライバルのいない場所でやっていく

有機栽培が無理だと言われていた時代。周りに「無理だ」と言われるたびに「安泰」と思っていたそうです。

逆に国が「これからはオーガニックだよね」と言い出したら危ないと言っておられます。

今の現状はどうでしょうか?有機農家は危険を感じないといけないかもしれません。

とてつもない成長を遂げる人は「良質な自己否定能力」を持っている

自分は力がない。だから「せめて」これだけは頑張る。 という「せめて」の積み重ねはとてつもない力になる。

「なんでもできる!」ではなくて自分のできない事を理解した上でできる事を積み重ねていく方が健全な成長を遂げる事ができると思いました。

ドべネックの桶を意識する

ドべネックの桶の解説はウィキペディアで

自分のいい所を伸ばすのはある面では真理。しかし、やはり欠けている部分を多少は補う必要があると書かれています。 そこを満たしたらあとは好きな所を伸ばせばいいと。

自分はMMA(総合格闘技)をやっていたのですがこの理論はまさに当てはまります。いくら打撃が強くてもレスリングと寝技ができなかったら倒されてすぐにい一本負けします。逆にいくら寝技が強くても打撃とレスリングができなかったら寝技に持ち込めなくてKO負けします。

やはり最低限弱点を補うのは大事。それから得意を伸ばすべき。


最後に、4つ目になってしまいましたが、

環境のためとか地域のためとか、日本の農業のためとか家族のためとか考えるから、おかしくなっていくんだ。

本当にそう思います。そういう人は何かに囚われているように見えます。

「勝手にやっている。」「好きだからやっている。」

それでいいと思います。


他にも色々濃い内容がつまっている本です。オススメです。