注目キーワード

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (夏井睦) 

著者は

「ヒトは糖質を食べるように進化してない。」
と炭水化物は不要だと主張しています。

個人的には「そんなことあるはずない」と思いますが、これを読んで少し考えがゆらぎました。

狩猟採集時代のヒトの食性、インスリンやドーパミン視点での仮説を読んでいたらその可能性もあるかも?と
感じました。

狩猟採集時代、ヒトは主に虫を食べていたそうです。たしかに栄養的にもそれが一番合理的に感じます。
逆になぜヒトは虫を食べなくなったのかが疑問に思いました。

血糖値が上昇されると依存性のあるドーパミンが出るそうです。
その欲望のために農耕が広がり虫を食べなくなったのか?と考えましたが、虫を食べなくなった理由としては弱いと思います。

また、インスリンについては、血糖を下げるのは本来の役割でないらしいです。
本来の植物に含まれる糖質では血糖は上がらないので本当は血糖を下げる仕組みは必要ないらしいです。

それによって著者は炭水化物が不要だと主張していますが、個人的にはそれは極論だと感じました。
現代人は砂糖や果糖ぶどう糖液糖を大量に摂取するのでそれは問題だと思いますが。

他には細胞内共生の起源の話や神経伝達物質のアセチルコリンの話が面白く、読み物としては面白かったです。

あと、
「植物から見れば人は有能で、勤勉で順々で反抗心のない理想的奴隷」
という表現がありましたが、この視点は個人的には好きです(笑)