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腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する(黒尾誠)

著者は余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」がを発見した黒尾誠先生。

「腎臓のネフロン(糸球体、尿細管)が減っていく原因に、リンがある」と言われています。

「ネフロン」は高校生物でも習うことができます。もう一度勉強してみると面白いかもしれません。

リンは、骨、細胞膜、DNAの材料に必要な栄養素です。炭水化物、脂肪、塩分と同様、必要な栄養素であるため、飽食の時代には過剰になりやすいようです。

また、「食べることの本質は、栄養の出し入れのバランスを取ることで、恒常性を維持することです。」という表現は印象的でした。

変化しないようにするために食べなければならないと考えたらおもしろいと思いました。 だから栄養の出し入れをする腎臓はとっても重要だと言えます。

そして、健康な腎臓を維持するためには、ネフロンの消耗を抑えるために、適切な食事と運動が大切だということが指摘されています。

特に、食品添加物に含まれているカラダに吸収しやすい無機リンに注意し、肉や魚介類に含まれる有機リンも控えめにする(まったく摂らないのはダメ)ことが望ましいとされています。

最終的に、適度な運動とバランスの良い食事が重要であることを再認識しました。