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半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか(柴山政行)

公認会計士の柴山政行さんの著書。
自分も色んなお店と取引していますが「ここはどうやって利益を上げているのだろう?」
と不思議に思う店舗をしばしば見かけます。
そんな謎を解決するヒントがありそうに思えて購入してみました。

題名の半分売れ残るケーキ屋さんの謎は低い原価率にあるようです。
原価率が高い(粗利率の低い)商売をしている身としてはうらやましい限りです。

デパートの話もありました。デパートは売場を貸すという仕組みだと書いてありました。
自分もデパートで販売していた事はあるのでこの仕組は知っていましたが、
デパートに入っている業者の人はそこで利益を上げるというより宣伝、ブランド作りのために
出店している人が多いと感じました。そういう意味ではブランド売っているとも言えるのでは?と思いました。

マンガ喫茶においてはコーヒーや飲食でお金で取る業態から滞在時間でお金を取る業態に変化する事により利益が取れるようになったとう話もありました。こういった発想の転換は大事だなと思いました。

また、ヴィトンなどの高級ブランド店にお客さんが入っている所をあまり見ない。どうやって儲けているのか?
という話も面白かったです。
売上高から逆算すると平日の1時間あたりの客数は1~2人になるそうです。
このように高く売って客数を減らす売り方は賢いと思いました。

しかし、野菜の場合は数をたくさん売らないと生産者さんに相手してくれないし、消費者さんにも野菜はたくさん食べて欲しいので自分はこういった戦略は使えないなと思いました。