ブラック系?農業法人の章アフターストーリー④~変わりゆく従業員~
のつづき
「第四章 ブラック系?農業法人の章⑭最終話」~こうして就農するのをやめました~
のその後の話です。
野菜売りの仕事をしながら某農業法人でのアルバイトは続けていました。
そこで見たものは?
「○○やばくないですか?」
ある有名企業の従業員が自殺したニュースが報道されました。
農場長はそのニュースにたいそうびっくりしたようです。
僕は違和感を覚えます。
「いやいや、うちも死んでますやん。」
この会社も自殺者が出て報道された過去があります。
「うちのとは訳が違います。あっちは超エリートですよ!そんな人が自殺するなんて!」
そんな話をしていると障害者のおじさんが話かけてきました。
障害者のおじさんは50歳くらい。
軽度な知的障害の方なので問題なく仕事しています。
主な仕事はタマネギの皮むきの補助作業とタマネギ小屋の掃除。
毎日、ぶつぶつ文句いいながら掃除をしています。
ふいに、
「あんたパンチィー、パンチィーと呼ばれてるけどハーフなんか?」
と質問してきました。
その時はめんどくさくなって
「はい、そうです!」
と答えてしまいました。
それがそのおじさんと交わした最期の会話になってしまいました。
次の週、農場長に障害者のおじさんが急死したと伝えられました。
元気そうに見えたのですが病気を持っていたそうです。
強面のおじさんは農場長を責めます。
「おまえが無理な仕事をさせるから体調が悪くなったんや!!」
農場長は相手にしません。
一見、気にしてないように見えます。
そして、悪いことは続きます。
ブラック系?農業法人の章アフターストーリー⑥~相次ぐ従業員の死~につづく
