ブラック系?農業法人の章アフターストーリー②~タマネギの皮むき改善~
のつづき
「第四章 ブラック系?農業法人の章⑭最終話」~こうして就農するのをやめました~
のその後の話です。
野菜売りの仕事をしながら某農業法人でのアルバイトは続けていました。
そこで見たものは?
「今度は労働条件やな」
強面のおじさんは「最低賃金」「交通費なし」「社会保険なし」というこの職場を改善しようとしました。
さすがにこれは難しい。
農場長との利害も一致しないのもあって農場長と強面のおじさんの仲が険悪になってきました。
強面のおじさんはネットで調べたり、労働基準監督署に問い合わせたりして法律を調べてきます。
その調べた情報を元に色々要求します。
農場長は受け付けません。というより農場長の権限ではどうする事もできません。
そして、農場長は逃げるように去っていきます。
その背中に向けて
「だからブラックって言われるんや!!!」
怒声が浴びせられます。
それを繰り返していると、とうとう本社から労務の人が来るようになり、話し合いをするようになりました。
その結果なのかどうかか分かりませんが、
なんと!!
この会社に労働組合ができ、昇給制度もでき、社会保険にも入れるようになりました!! (会社の規模的に今まで労働組合がなかった事に驚きなのだけど。)
強面のおじさんはとりあえずは大人しくなりましたが、農場長との亀裂は治らず強面のおじさんも農場長の悪口ばかり言うキャラに変わりました。
また、強面のおじさんはもちろん野菜の栽培についても口を出します。
「有機農業は農薬使えるんやろ?バンバン使ったらいいんや!」
慣行農業をやってきたので農薬の必要性を知りつつ、自然農をやってきたので有機農業を下に見ています。
(実は有機農業も少しだけ使える農薬があるのです。興味ある人は調べてください。)
「会社の方針なので使いません。」
農場長はめんどくさそうに相手にしません。
こうしてますます険悪になっていきます。
しかし、数年後。 使える農薬は使う方針に変えました。
結局、強面のおじさんの言う通りになりました。
ブラック系?農業法人の章アフターストーリー④~変わりゆく従業員~につづく
