最終章、第四章は某農業法人での話です。最終章、第四章は某農業法人での話です。
クビを宣告されたもののまだ辞めた事にはなっていないみたいです。
とりあえず普通に出勤してタマネギの皮むきをしていました。
とは言ってもさすがにこの状況で仕事を続けようとは思えません。
仕事を探しました。
どこか他にも農業の仕事がないか。
この農業法人に野菜を出荷している農家さんがいました。
その農家さんに相談しました。
「ここクビになるんすけど仕事ないですか?」
すると、まさかのOKでした。
その農場で働かせてもらう事になっていました。
それから人生の軌道が乗りはじめました。
そこではじめてちゃんとした農業の仕事をする事ができ、色んな農家さんとの 繋がりもできました。
すると、気づいた事がありました。
みんな売り先に困っています。
メディアは「食糧自給率が低い」「農家が不足している」と煽っているけど現場では野菜が余っているようです。
しかも、ちゃんと就農できている農家さんは想像以上に有能な人ばかりなのです。
その現実を打ち付けられると就農する意欲がなくなってしまいました。
なので、野菜を販売する仕事をする事にしました。
農家さんの繋がりで売り場を紹介してもらい、順調に売り上げも伸びて 野菜の販売で生計をたてられるようになりました。
当初のイメージとは少し違ったカタチになりましたが、生産者さんにも消費者さんにも感謝されながら毎日楽しく仕事をする事ができるようになりました。
めでたしめでたし。
ところで、、、
この農業法人との関係に戻りますが、
ある日、農場長に
「話があります。事務所に来てください。」
と呼び出されました。
どんな対応をされるのか少し楽しみにしながら事務所にいきました。
テーブル越しに向かい合って座り、一息ついて、
「すみませんでした!!!!」
と深々と頭を下げて謝ってきました。
「本当は辞めて欲しくないんです!」
気持ちの良い手のひらの返しようにスッキリして和解しました。
そもそも僕が悪いので。
新しい働き口は見つけていましたが、せっかく和解したので大幅にシフトを減らしてこの農業法人の仕事もつづける事にしました。
そして、少し距離をおきながら、その後もこの農業法人で色んな事件を目撃する事になります。
第四章 ブラック系?農業法人の章
おわり
もう少しだけ続きます。
第四章 ブラック系?農業法人の章“アフターストーリー”につづく
