最終章、第四章は某農業法人での話です。最終章、第四章は某農業法人での話です。
いくら僕がタマネギの皮むきが早くても作業員がほぼ僕と農場長の二人だけ。
人手不足でタマネギの皮むきが追い付かなくなってきました。
どうしても間に合いそうにない日が出てきました。
農場長は焦ります。
「パンチィーさん明日はコンビニのバイト何時までですか?」
農場長は僕のスケジュールを知っています。
いつも夜中12時までのバイトがその日はたまたま夜の10時まででした。
それを伝えると
「では、明日は朝の4時から来れますね。よろしくお願いします。」
とお願いされました。
無茶苦茶な要求でイラっとしましたが了承しました。
次の日、僕は10分遅刻してしまいました。
農場長が先に来てタマネギの皮むきをしています。
そしてボソッと
「遅刻ですね。」
と言われた瞬間、僕の堪忍袋の緒が切れました。
「農業の仕事がしたいのに、毎日毎日タマネギの皮むきなんてやってられへんわ!」
と怒鳴ってしまいました。
すると、冷たい口調で
「じゃあ、クビです。」
と宣告されました。
