最終章、第四章は某農業法人での話です。最終章、第四章は某農業法人での話です。
植物がすくすく育つ農家にとってはとても忙しい夏。
この農場では逆に仕事が少なくなりました。
夏野菜は技術と手間が必要で管理する自身がないので、夏はソルゴーという緑肥を生育して土づくりに専念する事にしたらしいです。
仕事がなくなったので僕もついにタマネギの皮むきをする事になりました。
3人のおじさんがせっせと皮むきをしているタマネギ小屋のメンバーになったのです。
タマネギの皮むきをする台に座ってタマネギの根っこを切ってエアーで皮を飛ばして頭を切ります。
1箱終わったら補充してまた繰り返します。
はじめこそ手こずりましたがすぐに慣れました。
いつの間にか一番早くタマネギの皮むきができるようになっていました。
僕にはタマネギの皮むきの才能があったようです。
僕があまりにも早くタマネギの皮むきをするので性格の悪いおじさんに
「おまえが早いからオレが遅く見えるやろ!もっとゆっくりしろ!」
と注意されるくらいでした。
無視しましたが。
そして、おじさんたちは相変わらず農場長と仲が悪くて作業しながら農場業の悪口ばかり言っていました。
しかし、昔は農場長と仲良くしてたそうです。
「お前もそのうち俺たちみたいになる。」 と予言されました。
「第四章 ブラック系?農業法人の章⑪」~ストライキとタマネギ地獄~につづく
