外の畑ではおじいさんが一人で絶えず除草作業。
管理機という機械を使ってタマネギ畑の畝と畝の間に生えている草を除草していく。
このおじいさんもかなり高齢のようで動きが遅い。
少し進んでは止まって、進んでは止まってを繰り返している。
見ていて危なっかしい。
「高齢者一人で作業してて大丈夫ですか?」と聞いてみまた。
「あの人は鉄人なので大丈夫なのです!無限に働けるのです!!」
戦争を生き抜いた世代は強い。でも気を付けなければ。
僕は畑の周りの草刈りを任された。
20センチほどの短い草。
「社長がうるさいんです」
大きな企業は注目されやすいのでちゃんとやっているというアピールのためにこまめに草刈りをしているそうだ。
農場長は事務所に戻った。
草刈りをしながら「おじいさん大丈夫かな?」と見てみると、いなくなっていた。
探してみると車の中で休んでいた。
農場長の目を盗んでしっかりサボっているようだ。
それを見て安心した。