僕は普段、怒ることがありません。
言われた仕事を真面目に素直にやります。
最低賃金よりも低い給料でも働きます。
「なめられているんだ。たまには怒らないといけない。」
そう思って、スマホで食品乾燥機のカタログのページを開き、女性牛飼いさんのいる牛舎に問い詰めに行きました。
「カタログに載っている値段より高いのですけど、どういうことですか?」
「知らん!ワシはその値段で買ったんや!」
「いや、しかも中古でしょ?」
「使ってへんから新品と一緒や!」
らちがあかないので、僕はキレてみることにしました。
「おかしいやろ!こんなんボッタクリやろが!」
怒鳴ってみました。
少しはひるむと期待しましたが、、、
「〇☆△×□☆〇△×□!!!!!!!!!!!!!!!!」
鼓膜が破れるかと思うほどの怒声が牧場に響きました!!
何を言ったか聞き取れないレベルの大声です。
その後も討論は続きますが、相手は引かない。
とうとう僕も面倒くさくなって、結局言われた金額を払うことにしました。
「もう一生ここでは働かへんからな!」
これが僕のせめてもの抵抗でした。