
不信感を感じつつも土地を借りることができたので、その土地にコンテナハウスを2台搬入した。
1台は加工場として、もう1台は事務所として使用する。
僕はますます忙しくなり、ほぼ事務所で寝泊まりすることに。
食品乾燥機も2台。
1台は助成金を使って購入したもの。
もう1台は女性牛飼いさんの家にあったもので、これも睦が購入することになる。
ただし、この機械は助成金の対象外。
他にもさまざまな必要な物品を搬入し、いよいよ事業が開始。
仕事は計画通り女性牛飼いさんのお姉さんに手伝ってもらう。
すると、いろいろと気になることを言ってくる。
「これも、これも全部助成金で購入したんでしょう?」
どうやら女性牛飼いさんがそう言っていたようだ。
助成金の対象になるのは一部であり、ほとんどの資材は僕のお金で購入している。
女性牛飼いさんはまた、自分の都合が良いように勘違いしているようだ。
仕事を進めていると、ある日女性牛飼いさんから食品乾燥機の請求が来た。
「高すぎる。」
おかしいと思いながらネットで定価を調べると、それよりも高い金額。
「ふざけるな!」
問い詰めに行った。