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「第三章 女性牛飼いの章⑯」~親が死んでも休めない~

3流格闘家だった「パンチィー山内」が引退後、就農を目指すも数々の失敗を繰り返してきた話を書きます。

第三章は女性牛飼いさんでの話です。

病気で寝たきりになっていた女性牛飼いさんのお父さんがとうとう
亡くなってしまいました。

親が死んでも牛のお腹は空くのでもちろん仕事は休めません。

生き物を育てるのは大変。

女性牛飼いさんは亡くなったお父さんに対して

「早よ死ね早よ死ねと思ってたけどやっぱり死んだら悲しいわ。」

と言ってました。

色々あったようです。

同じ時期に僕も祖母が亡くなりました。

祖母はありがたい事にそれぞれの孫にお金を残してくれいました。

僕はそのお金で仕事用の車を買いました。

その車で女性牛飼いさんの牧場に行くと

「ええなー。儲かってるなー。ええなー。」

と言ってきます。

その頃の僕はまだ高金利の借金がたくさんある状態で年に3日くらいしか
休んでないのに借金が増えていくというギリギリの生活をしていました。

そう言っても信じてくれません。

車を見るたびに言ってきます。

「儲かってていいなー」

嫌な感じになってきました。

「第三章 女性牛飼いの章⑰」~労働基準法が適用されない農業~につづく