
第三章は女性牛飼いさんでの話番外編です。
カラスが牛舎の換気扇に突っ込んで死んでいました。
女性牛飼いさんはそれを見てなぜか喜んでます。
「オーナーに知らせな!!」
「オーナー????」
知らない間にこの牧場は買収されて県内の大規模牧場の子会社になっていました。
畜産の業界は大規模化が進んでいるのですが、子牛を購入して大きくして出荷する「肥育農家」は比較的大規模しやすい反面、牛に子供を産ませて子供をある程度大きくするまで育てる「繁殖農家」は大規模しにくく、その結果、「肥育農家」が子牛を購入する値段がべらぼうに高くなっています。
そして、その課題を克服するのに「繁殖」から「肥育」まで自社で管理する「一貫経営」をする農家が増えてきている時代でした。
その流れでこの牧場も買収されたようです。
話は戻りますが、この牧場のオーナーにカラスの死体を届けるという仕事を任されました。もちろん給料は出ます。
オーナーの牧場は車で2時間くらいの場所。
カラスの死体を届けるためだけに行きました。
「これが欲しかったんや!」
オーナーがカラスを受け取り牛舎の天井に吊るします。
「これでよし!カラスが悪さをするんや。」
カラスの死体を吊るすことでカラス除けになるそうです。
数日後、
「オーナー喜んどるわ!カラス来なくなったんやって!」
と女性牛飼いさんから報告を受けました。
よかった。効果あるんだ。
そして、半年後、別件でオーナーの牧場を訪れた時、
カラスの死体を無視してカラスがうろうろしてました。
効果は一瞬だけだったそうです。やはりカラスは賢い。
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