第三章は女性牛飼いさんでの話番外編です。
この年は寒い冬でした。
その寒さで悲劇が起こりました。
その噂を聞きつけて第二章の農家のおじさんがやってきました。
「1羽になって寂しいだろう!」
と言ってアイガモさんをアヒル小屋に入れて去っていきました。
その農家のおじさんは「アイガモ農法」と言ってアイガモさんに草を食べてもらう 事により農薬や除草剤を使わない農法をしていましたが、その1羽を孫が可愛がってしまい
「殺すのは可哀そう」
とペットとして飼っていました。
基本的に引き上げられたアイガモさんたちは処理施設に送られて殺されて食肉になります。
しかし、中にはアイガモさんたちを川に捨てる人もいます。
過去に近くで約200羽のアイガモさんたち(うち約10羽が死んでいた)が川に捨てられているという事件もありました。
この農家のおじさんはそんな事はしない人ではないのでペットにして 飼っていましたが、孫も飽きてしまい手放したがっていました。
そして、これがチャンスだと思ってアイガモさんを女性牛飼いさんに 託したようです。
それから少し経って、もう一羽のアヒルさんもお亡くなりになってしましました。
今度はアイガモさんが1羽だけになってしましました。
「1羽だけになって寂しそう」
と女性牛飼いさんはどこからかアイガモさんをもらってきて 2羽のアヒルさんは2羽のアイガモさんに代りました。
ちなみにアイガモ農法をしていた第二章のおじさんは
「アイガモを殺すのかわいそう」
と言って結局アイガモ農法を辞めてしましました。
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