3流格闘家だった「パンチィー山内」が引退後、就農を目指すも数々の失敗を繰り返してきた話を書きます。
第三章は女性牛飼いさんでの話です。
ある日、仕事にいくとダンボールが置いてありました。
中を見ると子猫が3匹 。捨て猫です。
「ここにはたくさん猫がいるから3匹くらい増えても一緒だろう」と考える無責任な飼い主の仕業だと思われます。
仕方がないので引き取って育てる事にしていました。
こうしてまた猫が増えていきました。
それに加えて猫が多すぎて避妊が間に合わないため、どんどん子猫が生まれるのでさらに猫が増えていきました。
数えるのも面倒になりました。
でも、女性牛飼いさんはすべての猫に名前をつけてちゃんと覚えていました。
もちろん本業である100頭くらいいる牛の名前もすべて覚えています。
よっぽど動物が好きなのでしょう。
そんな中、僕はうんこ運びの仕事が終わってひたすら草刈りをする仕事を与えられました。
自分の背を超える草たちが相手でした。
前回いつ刈ったかと聞くと1年前だそうです。
牧場というものは人里から少し離れた所にあるので草をボーボーにしてても文句が言う人がいないので伸ばし放題だそうです。
しかもこの牧場は山際にあるので急斜面が多い。
こうして僕は草刈りの技術だけは磨かれていきました。
「第三章 女性牛飼いの章➄」~アヒルさんの死と捨てられたアイガモさんたち~につづく
