家に入ると犬がいました。
その犬は人見知りで、飼い主以外の人間を見ると噛みつくようなので、檻に入れられていました。
犬に吠えられながら食事をしました。
ここでの食事は、定年後農家さんとは異なり、パンではなくご飯が出てきました。
しかし、3時のおやつにはやはり菓子パンが出てきました。
農家の人は菓子パンが好きなのだと確信しました。
そして、徐々にこの場所の仕事も理解してきました。
牛飼いといっても、主に牛乳を搾る「乳牛」を育てる農家と、食べるために牛を育てる「肉牛」を育てる農家があります。また、肉牛を育てる農家は母牛を育てて子供を産ませ、その子供も一定の大きさまで育てる「繁殖農家」や、出荷まで大きく育てる「肥育農家」が存在するそうです。
そして、この牧場は「肉牛」の「繁殖農家」でした。副業として少しだけ田んぼも所有しています。
お父さんが病気で倒れて寝たきりになったため、女性が跡を継いで経営しているそうです。
障害を持つお兄さんと、嫁ぎ先から戻ってきたお姉さんの兄弟3人で経営していました。
猫は総勢20匹いました。