3流格闘家だった「パンチィー山内」が引退後、就農を目指すも数々の失敗を繰り返してきた話を書きます。
第0章は「格闘技を引退して農業をしよう。」と心に決めた時、まさかのチャンスがめぐってきた話です。
引退を考えたとき優勝賞金300万円のトーナメント出場の話がやってきました。このお金で就農しようと思いました。
しかし、自分の生活はすでに引退に向けて舵をきっていた。
農業をするにはお金が必要。そして、結婚を約束している彼女もいた。
就職しなければいけない。
アルバイトを10年間つづけた職場で正社員登用をめざした。
仕事が忙しくなり、思うように練習ができない。
そうしているうちに対戦相手を決める抽選会の日がやってきた。
東京で記者会見もかねた抽選会だったが、
師匠が親切にも「忙しそうやから」と勝手に断ってくれていた。
記者会見なんてはじめてなので体験してみたかったのだが、、、
たしかに練習も十分にできてないのに行ってる暇はない。
内容はネットで見た。
抽選は代理の方に引いてもらっていた。
その対戦相手はなんと!優勝候補の選手、、、
コメントでは
「パンチィーをパンチで倒す!!」
やっぱり関東では認知されていなかった!
「ふふふ、そっちのパンチィーじゃないのだよ。」
「パンチが得意と勘違いしててくれ。」
「どうせ優勝するには戦わなければならない相手。」
「運は我にある!」
と思い試合に挑んだ。