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「第二章 のんびり定年後農家の章⑥」~働けども働けども借金が増えていく~

その頃僕はもっと農業の仕事をしたいという気持ちが強くなって工場の夜勤の仕事を辞めて企業系農業法人でのアルバイトをはじめた。(※ここでの話も別の章)

しかし、新しく始めた農業アルバイトはどんなに頑張っても最低賃金(776円/2014年)

工場の夜勤の仕事と比べたら収入は半分に。

 定年後農家さんは 「うちの仕事は暇なときにきてくらたらいい」 と言ってくれたので甘えた。

それでも、悪い有機農家さんのもとでつくってしまった高金利の借金がまだあるので働けども働けども利息によって借金が増えていく一方。

そこで掛け持ちでたくさんアルバイトしはじめた。

できるだけ農業に関係のある仕事をしたかったので 農業法人のアルバイトの他に 和牛農家さんの仕事、畜産センターで牛のエサの配達の仕事、 季節労働で春は育苗センターで苗の管理や配達の仕事、 秋はライスセンターで収穫した籾の受入の仕事や米穀検査の仕事。

夜は農業の仕事はないのでコンビでアルバイト。

それに加えて農家のおじさんに刈りている田んぼ2枚(計2反)と和牛農家さんにも畑を1枚(2反)借りたので 野菜作りもはじめた。

これだけ働いてもまだまだ生活は苦しい。

定年後農家さんの仕事は後回しになっていった。

それでも稲刈りシーズンには農業法人のアルバイトを休んでライスセンターの仕事の合間に 定年後農家さんの仕事を手伝いに行く予定を立てていたのだが、、、

稲刈りを目前とした8月中旬に、死者が出るレベルの災害が。

「第二章 のんびり定年後農家の章⑦」~豪雨災害~につづく