- 2021年6月30日
- 2025年1月23日
「第四章 ブラック系?農業法人の章⑭最終話」~こうして就農するのをやめました~
クビを宣告されたものの、まだ辞めたことにはなっていないようだ。 とりあえず普通に出勤して、タマネギの皮むきをした。 とは言っても、さすがにこの状況で仕事を続ける気にはなれない。 どこか他にも農業の仕事がないかと思い、この農業法人に野菜を出荷している農 […]
クビを宣告されたものの、まだ辞めたことにはなっていないようだ。 とりあえず普通に出勤して、タマネギの皮むきをした。 とは言っても、さすがにこの状況で仕事を続ける気にはなれない。 どこか他にも農業の仕事がないかと思い、この農業法人に野菜を出荷している農 […]
「じゃあ、クビです。」 と宣告して農場長はタマネギ小屋を出て行きました。 数十分後、一枚の紙を持って戻ってきた。 「これにサインしてください。」 それは退職届だった。 アルバイトとはいえ、簡単にはクビにする事はできないので自分から辞めると言ったことに […]
いくら僕がタマネギの皮むきが早くても、作業員はほぼ僕と農場長の二人だけ。 人手不足でタマネギの皮むきが追いつかなくなってきた。 作業がどうしても間に合いそうにない日が出てきた。 農場長は焦っている。 「パンチィーさん、明日はコンビニのバイトは何時まで […]
毎日、農場長の悪口を言っていた3人のおじさんのうち一人がとうとう辞めてしまった。 もう一人はほとんど来なくなった。 そして、最後の一人は 「ワシはもうタマネギの皮むきはせん!」 とストライキを起こした。 仕方がないので、そのおじさんはタマネギの皮むき […]
植物がガンガン育つ夏。農家にとっては忙しい夏。 この農場では逆に仕事が少ない。 夏野菜は技術と手間が必要で、管理する自信がないため、夏はソルゴーという緑肥を生育して土づくりに専念している。 仕事がなくなったので、僕もついにタマネギの皮むきをすることに […]
農場長は、ここの農場だけでなく、車で2時間ほど離れたもう一つの農場の農場長もしていた。 とても大変そうである。 従業員がいっきに辞めてしまって手不足だそうだが、農場長は 「出世するチャンスなんです」 と前向き。 僕もその農場で助っ人として働く事もあっ […]
ある日、 「パンチィーさんの畑と関わりのある農場を案内してください」と農場長に頼まれた。 僕の農業法人の仕事は朝6時から昼の3時まで。その後に他の農場の仕事や自分の畑の作業をしていた。 まず、定年後の農家さんの農場を案内した。 すると、定年後の農家さ […]
外の畑ではおじいさんが一人で絶えず除草作業。 管理機という機械を使ってタマネギ畑の畝と畝の間に生えている草を除草していく。 このおじいさんもかなり高齢のようで動きが遅い。 少し進んでは止まって、進んでは止まってを繰り返している。 見ていて危なっかしい […]
2人のおばあさんがビニールハウスで水菜の収穫をしていた。 ここの農業法人は有機農業で栽培していて除草剤は使えないので、畑を耕した後、透明の「マルチ」というビニールを敷いて太陽熱によって除草をしてから種を撒き、毎日水の管理などをして育てている。 ですが […]
「どんな仕事がしたいですか?」 「僕は将来独立して農業したいので、仕事しながら色々学びたいです。」 「それなら経営に関わる仕事がいいですね。」 そうして、仕事内容は事務仕事と畑仕事を半々することになった。 朝6時に出勤して、前日の農作業とタマネギの皮 […]