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第9話「はじめての補助金」

百貨店で野菜を売っていたので少しずつ周りに認められるようになりました。

そのおかげか補助金の話も勧められるようになりました。

「補助金は麻薬」

と言うので個人的にはあまり頼りたくないのですが、せっかくの機会なので経験してみる事にしました。

書類を提出して、プレゼンをして、問題なく採択を受けました。

補助金を使って作ったのは規格外野菜を使った農産物加工施設。

規格外とはいっても青果として販売するのは不向きだけど、加工には向いている規格の野菜を利用するというイメージ。

作ったのは切り干し大根と漬物というありきたりな加工品。

本来なら飽和していて売り先に困る商品ですが、自分の場合はメインの事業が八百屋なので自分で売れました。

そうしていくと、卸業者などとのBtoBの話も増えてきました。

従業員ももっと雇用して加工施設も大きくしていかないといけません。

そんな未来がイメージすると、とたんにつまらなく感じできました。

それが自分がやりたかった事なのか?

考えていると辞めたくなりました。

しかし、補助金を使っているので辞めたくても辞めれません。

取引先の生産者に設備を使ってもらって事業を継続していくカタチにしました。

6年目の売上1300万円

第10回「オンラインサロン」につづく