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第4話「ターニングポイント」

色々あって(色々あったときの話)農業法人とは別の農家の元で働かせてもらっていたら、


「自分は引退するから後継者を探している」


というおじさんを紹介してもらいました。

そのおじさんは神戸のNPO法人の前で野菜の販売をしていました。


丹波のショッピングモールの事務局長を務めた後、議員になって、議員を辞めてから神戸市のNPO法人で努め、丹波と神戸をつなげる事業の一環としてNPO法人の前で野菜を販売しているようでした。

その売り場はタワーマンションの一階の広場で、区役所の正面でもあるので人通りは多い場所でした。

それでも初めはあまり売れなかったそうですが、続けていくうちによく売れるようになったそうです。


そして、その売り場を誰かに引継ぎたい。という事で紹介してもらいました。

売場だけではなく、仕入先も紹介してもらいました。一軒一軒農家から直接仕入れていたら時間の浪費が多すぎるというので地方市場を紹介してもらいました。

出荷場に使う倉庫も紹介してもらい、車も安く売ってもらいました。車は半年で廃車になってしましましたが。

その他にもショッピングモールの事務局長時代、議員時代の経験から色んな事を教えてくれました。

ただ、売り方はコンビニバイト歴10年の僕の方が上手だったようで、僕に代わった数年後に売上は3倍以上になりました。

僕の活躍におじさんは喜んでくれましたが、急死してしまいました。

恩は返すものでなく次世代に送るものだと体感しました。

この売場は今でも主力の売場になっています。


この出会いがなければ僕は勤めていた農業法人に就職して東北か北海道にでも飛んでるか、格闘技の世界に戻っていたかもしれません。

二年目の売上 630万円

第5話「マルシェ」につづく

神戸のNPO法人 阪神淡路大震災がきっかけで設立された団体で、今は県の補助金を受けるサポートをしたりNPO法人設立のサポートをしたりしているNPO法人です。

丹波市地方市場 全国的に地方市場も中央市場も潰れまくっていますが何とか生き残っています。