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地球農学の構想(川田薫、川田肇)

この本は、栄養元素としてのミネラルとは違った視点でのミネラルの重要性に焦点を当てた内容で、非常に興味深い内容でした。

著者は、ミネラルが私たちの身体を構成し、岩石由来のミネラルから生まれていることを強調しています。これによって、ミネラルが生命体の誕生と進化に重要な役割を果たしていると書かれています。

ミネラル溶液中の水の秩序化やミネラルのイオンの働きによる土壌改良効果など、ミネラルが持つ力の大きさに驚かされます。

岩石由来の超微小ミネラルの固有振動の話、ミネラル溶液で水は秩序化する(エントロピーがマイナス(負)になる)話、0.3ナノメートルほどの4面体である水の基本構造の話、その水と呼ばれているものに存在する空間の話なんかもおもしろかったです。

全体を通して、本書はミネラルの持つ重要性や多様な働きについて深く探求しており、読者に新たな視点を提供してくれます。特に、地球農学の視点からミネラルの役割や活用方法を考えることで、持続可能な農業や生活の実現に向けた道筋を示しています。

私はこの本を読んで、ミネラルが私たちの生命と密接に関わっていることを再認識しました。