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ゲノム編集トマトを植えてゲノム編集について考えました。

本日(2023.5.7)雨の中、家庭菜園でシシリアンルージュ、ハイギャバトマトを4株だけ定植しました。

実はこれ、日本でゲノム編集技術で開発された食品では第1号となる品種なのです。

ネット上では断面がいびつな品種のトマトをゲノム編集トマトだと騒いでいる場を見ますが、この品種のトマトが実った下の写真が本物のゲノム編集トマトです。肯定派の人も否定派の人も正しい知識を持たないといけません。

※画像はサナテックシードさんから

ゲノム編集技術はCRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)(ジェニファー・ダウドナ教授、エマニュエル・シャルパンティエ所長により2012年発表、2020年ノーベル賞受賞)によって飛躍的に進歩しました。

といっても、現場はまだまだ地道な作業のようです。「ゲノム編集」というと人工的に自在に遺伝子を作り出すイメージを持っている人がいるかもしれませんが、、、

このシシリアンルージュハイギャバトマトもGABAを高める遺伝子を人工的に作っている訳ではなく、もともと存在するGABAを作り出す遺伝子のフタをするような役割をしている部分だけを壊してGABAを多く作れるようにしています。

実は、この現象は自然界でもたくさん起きています。そして、人間にとって都合よく変異したものを選抜していったのが農業の歴史です。

「農林水産技術会議」あなたの疑問に答えます(ゲノム編集の特徴は? 遺伝子組換えとどう違うの?)このページで使われていた表が分かりやすかったので引用させていただきました。

そう考えるとゲノム編集はどう考えても危険だと思えません。ゲノム編集が危険なら自家採取も危険という事になります。

しかし、否定している人の意見では「人間が生物の遺伝子をコントロールしていいのか?」という「生命倫理」という視点があります。

それは意見は理解できます。しかし、上の表を見てどこからがOKなのか?人によっては意見は違うと思います。色んな人の意見が必要だと思います。

しかし、恐れている人の多くは「なんとなく怖い」で否定しています。「なんとなく」という感情も大事だと思いますが、なぜここまで恐れるかと考えたら「知らないから」だと思います。

そう思ったら「生物学」を勉強するのは大事だと思いました。

※ここのサイトも勉強になります。→「バイオステーション」

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